ソニー α7Sの画像処理エンジン
ソニーのα7Sに搭載されている画像処理エンジンは「BIONZ X」です。
一眼レフのα99に搭載されているものと比べると約3倍の高速処理を行なう新世代の画像処理エンジンです。
フルサイズの撮像素子から送られてきたデータを高速処理するためにも速度は必要なのでしょう。
画像処理の機能としてはディテールリプロダクション技術、回折低減処理、エリア分割ノイズリダクション機能などを備えています。
ディテールリプロダクション技術は、細部の質感表現を高める機能で、デジタルでありがちな輪郭強調を抑えて、解像度を高めて自然な立体感を出すようにします。
回折低減処理では、カメラ撮影で発生する回折現象を画像処理で低減するというものです。
画素数が上がったことで、回折現象が目立つようになったために、こうした処理をして画像のにじみを修正します。
絞れば絞るほど発生する現象なので、画像処理も絞り値に応じて行なうようになっています。
そうしたシステムとしての連携がこの処理では重要になります。
エリア分割ノイズリダクション処理では、シーンに応じて画像の平坦な部分やエッジに当たる部分を判別し、それに合せて最適なノイズ低減処理とシャープネス処理をするというものです。
これによって、ノイズ低減処理をしても解像感を維持します。