ソニー α７Ｓ

　ソニーのα７Ｓは、驚異的な暗所性能に特徴のあるミラーレス一眼デジカメです。

　そもそも、一眼レフ以外で３５ｍｍの撮像素子を持つカメラは、ライカのＭシリーズとこのα７シリーズくらいだったと思います。

　コスト面のこともあるでしようが、レンズマウント径など、様々な要因があってミラーレス一眼に後から３５ｍｍサイズの撮像素子を搭載した機種を投入するのは難しいのでしょう。

　小型のシステムであることに特徴があるミラーレス一眼なので、レンズマウント径を大きくすることでレンズが大きくなってしまっては意味がなくなります。

　その辺りの兼ね合いは、各社の考えがあってのことでしょう。

　結果的に、比較的安価価格帯で３５ｍｍの撮像素子を搭載するミラーレス一眼は、ソニーのα７シリーズだけになったのです。

　こうして、他社と比べてアドバンテージの高いカメラをソニーは持つことができたのでした。

　しかしソニーはそこに安住することなく、先鋭的なカメラを投入してきました。

　それが、最高ＩＳＯ感度４０９６００を誇るもα７Ｓなのです。

　これだけの感度を持つ家庭用のデジカメというのも他にないので、ソニーはまた優位な位置に立つことができるようになりました。

　そして、相応に高いめの価格を設定できるのです。