ソニー α7Sのボディデザイン
カメラのボディのデザインは、使っていく上で大切な要素となります。
単に見た目が気に入ったから使っていくということもあります。
まずは気に入らないと使う気にはなれません。
当然それだけではよくなくて、使い勝手もよくないといけません。
使いにくければストレスが高まり使う気になれなくなります。
ソニーのα7Sのデザインは正直好きではありませんでした。
ペンタプリズム部に当たる三角形の箇所などが特に気に入りませんでした。
ペンタプリズムが入っている訳ではないので、三角に近い台形にする必要がよく理解できませんでした。
しかし店頭で触れていると、そこはそれほど気にならなくなりました。
ただ、塗装丸出しのボディは若干気になりました。
それよりも、操作性がよくて指がすんなり届くようになっているのが良かったです。
三角さえ気にならなければ、長く使っていけるデザインのように思いました。
実際に買う訳ではありませんが……。
角張ったデザインでありながら、グリップは持ちやすい形状になっているので、その点の扱いにくさもありません。
しっかりと掴んでカメラを構えることができます。
ダイヤルの感触も良いですし、ボディという点でもα7シリーズはいいように思えました。
ソニー α7sのサイズ
ミラーレス一眼はミラーを廃したことによってフランジバックが短くなっています。
それによってマウント径を小さくしたり、ボディを小型化したりできるようになりました。
同じソニー製品でも、一眼レフカメラのα99とミラーレス一眼のα7sとではマウント径もボディサイズも大きく異なってきます。
これがミラーレス一眼のメリットでしょう。
α99では堅牢性を重視して大型化しているという側面もあるでしょうが、それにしても、この大きさの違いには驚かされます。
また、フランジバックが短いと、違うマウントのオールドレンズで遊べるというメリットが出てきます。
マウントアダプタを取り付ける余地が出てくるのです。
魅力としてはこちらの方が大きくさえあります。
特にα7sだとフルサイズのセンサになるので、35mmフィルム用のレンズを画角そのままに使えるのです。
一眼レフカメラの利点は光学ファインダにありますが、もしこのまま技術革新が進んで、電子式ビューファインダの能力が向上すると、一眼レフカメラの出番が少なくなってくるかもしれません。
プロにしか分からないメリットがあるのかもしれませんが、アマチュアでは電子式ビューファインダーで十分のように思えるのです。
ソニー α7Sの動画撮影機能5
ソニーα7Sは動画撮影機能が充実しています。
外部音声出力端子から、ヘッドホンで音声を確認することができます。
実際に録音されるのにわり近い音声を確認しながら撮影できるメリットがあります。
さらに、映像分野で優れた技術を持つソニーだからでしょうか、付属品の拡張も充実しています。
別売りのXLRアダプタキットを接続すれば、プロ用のオーディオ機器が接続可能になります。
高性能マイクやミキサーといったXLR端子機器を接続できるようになるのです。
2チャンネルの入力をそれぞれ設定できるので、かなり本格的な動画撮影が可能になります。
このような付属品に接続するような機器も、ソニー製品の中にはあるのでしょう。
HDMIによる映像出力が可能です。同時出力になるので、外部モニタでの映像確認をしながら撮影を進めていくことができます。
外部モニタへの出力には情報表示をオフにすることができます。
映像に集中することができます。
また、外部レコーダに録画することもできます。
その際には、非圧縮動画の録画が可能になります。
ポストプロダクションが効率よく行えるでしょう。
これは、プロが使うような仕様ではあると思いますが。
プロが使うのにも適しているのが、このカメラなのです。
ソニー α7Sの動画撮影機能4
ソニー α7Sでは、撮影のための機能も充実しています。
撮影をサポートする各種マーカーも充実しています。
センターマーカーで画面の中心を把握できるので、動く被写体を追いかける時のガイドとして使えます。
ガイドフレームで水平・垂直のラインを見て行くといいでしょう。
アスペクト比位置にマークを表示させたり、一般的な家庭用テレビで受像できる範囲をマーク表示させることができます。
高画質動画とMP4動画を同時に記録できる「同時ビデオ記録」機能も便利です。
容量の軽いファイルを同時録画するので簡単な確認用にwifi等で転送してタブレット等で確認するといったことができます。
ファイルアップローダに上げて共用するといったことも可能でしょう。
作業の効率化が可能になります。
動画を撮影するには録音も重要になります。
α7Sには内蔵ステレオマイクも搭載されています。
また音声レベルメータとレベルコントロール機能が搭載されているので、音声の状態を把握、調整しながらの撮影が可能です。
内蔵マイクでは音質的には不満な場合も多いでしょうが、そういう時には外付けでマイクを接続することも可能です。
撮影条件に合わせて使い分けていくといいでしょう。
ソニー α7sの動画撮影機能3
映像分野にも深い蓄積があるソニーだからでしょうか。
α7sの動画撮影機能の説明で、ものすごいシステムの画像を掲載していました。
ここまでのシステムをデジカメ相手に組む必要があるのか考えると、α7sの場合は高感度特性があるので、あるいは組む意味があるかもしれません。
とは言え、カメラ本体よりも、周辺機種の方が高そうですが。
こうしたシステムを提案できるのが、ソニーの強さなのでしょう。
広いダイナミックレンジを実現するS-Log2という技術をα7sのガンマ設定として搭載しているそうです。
業務用カメラに搭載されているソニー独自のこの技術により、1300%という広いダイナミックレンジを持つ事ができるのだそうです。
しかし、ダイナミックレンジを広く取るにしても、データ量がどうなるのかがいまいちよく分かりません。
データ量が変わらないとするなら、ダイナミックレンジは広くなっても情報としては圧縮されるような気もします。
ハイスピード撮影も可能になっています。
APS-Cクロップ時にHD画質(1280×720)の設定で、120fpsでの撮影ができます。
ある程度の制限があるとは言え、ハイスピード撮影ができるのは便利そうです。
外付けレコーダーに非圧縮映像を記録することも考慮されていて、同期記録用のレックコントロール機能を搭載しています。
ソニー α7sの動画撮影機能2
家庭用のビデオカメラではレンズの交換はできませんが、一眼カメラで動画を撮影する場合はレンズが交換できます。
そのことにより、撮影条件に最適なレンズを装備するといったことが可能になります。
明るい単焦点レンズを使ってボケを生かした動画を撮影することも容易です。
あるいは後から高性能なレンズを追加して、より高い画質の動画を撮影することもできます。
ソニーのα7sは35mmフルサイズの撮像素子なので、そうしたメリットはより強く生かすことができます。
豊富なレンズラインナップの中には、性能の高さは折り紙付きのツァイスレンズもあるのですから。
さらにマウントアダプタを付ければ、Aマウントの豊富なレンズ群を使うこともできるのです。
露出コントロールが自在にできるので、ボケを作ったり明るさを変化させるといった思い通りの画づくりができます。
また、AF機能もしっかり動作するので、被写体に自動でピントを合わ続けながらの撮影が可能です。
おまけ程度の動画機能しかないカメラには備わっていないのですが、動画撮影ではAFの追従は重要な機能と言えるでしょう。
撮影はボタン一つでできるので、狙った時にすぐ撮影が開始できます。
最近ではこうした録画ボタンを付けるデジカメが多いですが、それだけ便利なのです。
ソニー α7Sの動画撮影機能
最近では4kの動画コンテンツに注目が集まりつつあるようです。
4kテレビもありますし、4kの動画撮影ができるデジカメやビデオカメラが家庭用として出てきています。
デジカメでは一年くらい前まではフルHDに対応していないものもあったのに、今では4kに対応したものが出始めているのです。
ソニーα7sでは、4kの動画出力が可能となっています。
カメラ内に保存はできないようですが、外部に別メーカーのレコーダーを用意すれば、4k動画の録画ができるようになります。
α7Sを使った高感度動画は面白そうです。
しかも、35mmフルサイズセンサーの全画素情報読み出しによる動画なので、高画質、高解像度です。
さらに、ディテールリプロダクション技術やエリア分割ノイズリダクションといった静止画でも使われている技術を使うことで、ディテールが豊かでノイズの少ない動画が得られるのです。
動画フォーマットはプロ用に開発された4k/HDフォーマットXAVCを民生用途に拡張したXAVC Sとなっています。
また、動画撮影範囲は35mmフルサイズ以外にAPS-Cサイズに対応しているので、APS-C専用レンズでもしっかりとフルHDの動画が撮影できます。
一応、APS-Cサイズでも4kの出力はできますが、アップコンバートされたものになるようです。